〔083〕和気アルプス

2007年12月08日


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岡山県和気町
上級者向けのアルパインハイキング”裏銀座コース”
藤本さんのHPを見ると和気アルプスの岩峰を巡る裏銀座コースが紹介されている。かなりハードそうで面白そうだ。詳細は未公開にしたいとかで詳しい地図は掲載されていない。しかし、簡易地図で全容が判ってしまう。このコースを広めたくないのか広めたいのかよく判らない内容であるが、藤本さんの意向に沿って詳細地図は載せない様にする。'16年現在、藤本さんのHPは閉鎖されています。
ジジー連中が集合
裏銀座コースは和気アルプスを東西に縦走するコースに設定されているので、車が2台用意出来れば一般道を歩くことなく楽しめる。集まってくれたジジーの平均年齢は60歳、大丈夫かいな?
Road Map :姫路バイパスからR2を和気町に向けて走る。いつもの道。
Route Map:藤公園を出発し鵜飼谷温泉をゴールとする。詳細地図は割愛しておきます。
累積標高差:約750m
雑感
  今年、5月に ”藤無山”で知り合ったお2人と、藤公園駐車場で偶然出会った岡山の女の子とのにわかチームであったが、誰も急登にでひるむことなく面白いコースと言ってくれたので助かった。 下山後は藤公園に車を取りに行き、全員、”鵜飼谷温泉”で疲れを癒す。 明るいチャレンジャーな彼女達とはどこかで又出会いたいものだ。 このコースを開拓してくれた藤本さんにも感謝します。 更なるコース開拓をも期待しております。
過去の和気アルプス歩き
'05,02,20:鵜飼谷温泉を基点に和気アルプスの約50%のルートを歩き通す。
'05,02,26:鷲ノ巣岩への登りを楽しむ。チンネ・スラブへは道間違いから行けなかった。
'05,03,05:天神尾根、屏風岩、チンネ・スラブ、鎌尾根の岩峰帯を歩く。
'07,12,01:鵜飼谷温泉から神ノ上山に登り、剣峰から衝立岩を周回し、ザイテングラードに下山する。
藤公園 奥 壁 山の学校 鷲ノ巣山 宗堂池 小屏風岩 奥ノ峰 槍ヶ峰 鵜飼谷温泉
9時14分 9時49分 10時25分 11時06分 −−− 12時19分 12時10分 −−− 13時10分
わけアルプス
裏銀座コース縦走:3時間56分(休息多し、一部ルートをアレンジ)
岡山100山』   偶然、登山口で若いハイカーと出会い、デンジャラスなコースを最後まで付き合ってくれた。
藤公園駐車場〜鎌尾根〜奥壁
登山口に移動中に見た ”鎌尾根”と ”奥壁”。 あそこを登るとみんなに説明するとジジー連中はひるんだが、女の子は ”すごーい!”と喜んでいた。
鵜飼谷温泉”に車を1台キープし、もう1台で藤公園の駐車場に
移動する。 同時刻に出発しようとしていた女の子に登山口を聞かれ、
ならばと一緒に行くことにしたが、内心、 ”鎌尾根”を怖がらないか
心配ではあった。
駐車場から5分程で鎌尾根への登山口に着く。 以前はここにフェンスがあり、扉を開けて出てきた記憶があるが、今はフェンスが無くなっていた。
”鎌尾根”の登り途中から見た奥壁。 寄り道
にはなるが ”奥壁”へ往復してみようと思う。
ジジー軍団に遅れることなく女の子は付いて来ている。
と言うより彼女達の方が体力が上のだった。
鎌尾根はどんどん高度を稼ぎ展望がどんどん広がっていく。
低山とは言え、ここからの大展望はたまらない。
”奥壁”側にトラバースして見た、今登って来た ”鎌尾根”。
一段高い岩峰部が左の写真を撮った展望の良い ”独標”と呼ばれている小さなピーク。
”鎌尾根”の急登やせ尾根を怖がるどころか、面白い!楽しい!と言い
出した。 最初はこの上で別れて ”神ノ上山”への一般道に行って貰お
うかと思っていたが、これだけ冒険心があるなら ”裏銀座コース”を
最後まで付き合って貰うことにした。
奥壁へのくさり場もなんのそので登って行く。
くさり場が好きらしい。
展望の良い ”奥壁最高部”で記念撮影する。
”鎌尾根”からしばらくは ”神ノ上山”への縦走路を進み、秘密コースの山の学校側への道を探す。 それらしき道を見付けたが道標は無し、取敢えず進んでみると途中で ”鷲ノ巣岩”が見え出したので合っていたと確信出来た。
山歩きを始めたばかりで、まだ運動靴なのに、あの斜面を
登ると説明してもまったくひるまない。 こいつら何者だ!
山の学校へ降りて、広い登山道を進むが、チンネ・スラブへの分岐を
見付けることが出来なかった。 まぁどちらでも良いので ”鷲ノ巣岩”への道を登ることにした。
山の学校への道は前半は穏やかであったが、後半は岩峰の急斜面となる。
薮道をしばし進むと、鷲ノ巣岩への岩峰に差し掛かった。 急登大好きの先輩は直登にチャレンジしたが、みなさんには迂回路を通ってもらう。
斜度は40度程あるので、一人でここを登った時には怖い思いを
したものであるが、今日はみんなと一緒なので安心して登れた。
後の岩峰が ”鷲ノ巣岩”である。
鷲ノ巣岩では3名がクライミングを楽しんでいた。
クライミングでしか登れない岩峰であれば別であるが、
歩いて登れる岩峰に挑みたいとは思わない。
見ていると辛気臭そうな雰囲気であった。
1時間52分で ”鷲ノ巣岩”に着く。 先端から恐々下を覗くとクライマーのロープワーク練習が見えた。 上から見ているので斜度が無い様に見えるが相当な急斜面であった。
”鷲ノ巣岩”から山の学校への一般道をすこし下り、これまた表示の
無い脇道を探し、”宗堂池”に降りて行く。 途中、以前、トラバースをして怖いと思った ”大屏風岩”が見えた。
マツタケが生えていてもおかしくない赤松とコシダの道を ”宗堂池”
まで下る。 ”マツタケ、残ってないかなー”はジジー連中の弁。
”宗堂池”から林の中の道をしばし進み、一般道を左に見て右の沢道に入り本日最大の難関だと聞く ”小屏風岩”に取り付く。
藤本さんのHPに書いてある様に確かに落石が多いが、小石程度なのでヘルメットは必要が無い様に感じた。 念の為、間隔を開けて登る様には言ったが、直ぐに集まってしまう。
前のじっちゃんは一杯一杯なのに、こいつら、
這いつくばって登る急登でも面白いと笑ってやがる。
左を ”忍者にん太郎”、右を ”スパイダーウーマン”と
仮名を付けておく。
”小屏風岩”を登り切って展望を楽しむ。 ここで右に行こうか左に行こうか迷ったが、右に行くと ”大屏風岩”に行けるだろうと右に進むが ”大屏風岩”に行けずに縦走路に出てしまった。
縦走路に出てしまったので ”鵜飼谷温泉”を目指して下山す
ることにした。 途中、”槍ヶ峰”からの展望が良かったので
小休憩する。
”槍ヶ峰”から見た先週歩いたばかりの ”ザイテングラード”と
”剣峰”下側の ”衝立岩”を見る。
  4時間弱で ”鵜飼谷温泉”側の登山口に降りる。 結局、初めて和気アルプスに来た連中が上級者向けの難コースと言われている裏銀座コースを走破してしまった。 名前も聞いていない彼女達であるが、これで山の魅力に取り付かれ行くのだろう。 じっちゃん連中からも面白い山との賛辞を頂いた。 (今日はガイド役でした。)
鷲ノ巣岩〜宗堂池〜小屏風岩
鎌尾根上部〜山の学校〜鷲ノ巣山
小屏風岩〜奥ノ峰〜槍ヶ峰〜鵜飼谷温泉
展望岩の ”独標”で記念撮影するが、超逆光になってしまい
シルエットだけになってしまった。
(5回目)